2007年08月23日

天狗山の麓

土産物屋がひしめき合う小樽運河周辺の喧騒とはほど遠い場所に 一軒のガラス工房があります。






高台に位置するこの工房は天狗山ロープウェーの山麓駅からもすぐ傍の場所にあるのでアクセスも良好です。

車を使って自分であがってくることも出来ちゃうし、散策バスなどを利用して訪ねることも容易なんだ。




そして肝心の店舗名称なのですが建物入り口に門灯(?)があったので これを見ていただくことといたしましょうか。






小樽手造りガラス工房
ザ・グラス スタジオ イン おたる
小樽市最上2丁目16番16号
0134−33−9390
営業時間: 夏季( 4月〜10月) 午前10時00分〜午後7時00分まで
        冬季(11月〜 3月) 午前10時00分〜午後6時20分まで
年中無休(工房は火曜日が定休日)
公式サイト: http://www.glassstudio-otaru.com/



アクセスは中央バスを利用して天狗山スキー場行きにのり 終点で下車すれば目の前です

車での訪ね方は別ページ「 カテゴリー 天狗山 」の項目を開いて「 道案内はおまかせ 」をチェックすればわかり易いはずだよ。





この ザ・グラス スタジオ イン おたる さんは、昔ヒットした岩井俊二監督の映画『 ラブレター 』という映画でのロケ場所としても知られていますよね。

豊川悦司や中山美穂が主演していた映画なんだけれど みんな記憶に残っていますか?

その映画中 豊川悦司の演じた秋葉茂の働くガラス工房として ここの工房が登場してくるんだ。



その後 この映画はラブストーリー好きな国民性を持つ韓国人の間でも大ヒット。

おかげで現在の 小樽周遊韓国人わんさか の源流となったそうです。

貢献度 大 だね (*^◇^*)b




さぁさぁ 事前の能書きはこれくらいにしておいて 早速 建物の中へと入ってみましょう。


いざ いざぁ〜! 待ってろ 豊川悦司!

・・・って (^^;) 居るわけないんだけどね あははは。











中へ入ると 綺麗なガラス工芸品が沢山ならんでいます。

ガラスで出来たキャラクター物や 綺麗なデザインの泡グラス。

他には 小樽ブルーと呼ばれる深い青を基調としたガラス器などが所狭しと並んでいるよ。

デザインに凝ったガラス製トロフィーや アート作品の展示もありました。

見て回るだけでも楽しいよ♪



それにね 商品が陳列されている場所からは 実際にガラス製品を加工する様子を見ることが出来る工房もあるんだ。

二階部分から見下ろす形の工房は それぞれの作業の様子を一望できるので面白い!

しばし 飽きることなく作業を眺め続けます。






( ※店舗内売り場スタッフの承諾のもと撮影してきた画像となります )


ん〜 以前に自分も吹きガラス体験は挑戦したことがありますが 彼らのように上手には出来ませんでした。

簡単にこなしているように見えて 超難しいんですよ これ。



本当は難しいことを ことも無げに さらっとやってのける・・・。

しかも その様子を見せることが出来るって 熟練と確かな技術が無いと出来ませんよね

ビデオの放映とかなら
「 あっ・・・ 今の部分はカットね・・・ 見なかったことにして・・・ 」とか出来るけど 工房の一般公開はそれが出来ないわけですから。

技術に自信のある この工房ならではな部分ともいえるかな。


もとより この工房は、吹きガラスの作業工程を一般へと公開するスタイルをとった先駆け的工房として小樽に誕生した経緯があるそうです。

その歴史はすでに30年あまり・・・。

すごいです。





 あっと言う間に作っちゃうんだもん 尊敬しますよ本当。




さてさて 工房スタッフの手際の良さに見惚れてばかりも居られません。

実は本日の僕

ちゃ〜んと目的があって この工房へ足を運びました。

その目的とはいかに!



今回は『 サンドブラスト体験 』をやりにきたっす (^▽^ 


ちゃんと出来るかなぁ?



とにかくお店のスタッフへ サンドブラスト体験を申し出てチャレンジすることにしました。



※注意
ガラス工芸体験は 吹きガラス体験 と サンドブラスト体験の2種類が用意されています。

どちらも本来は要予約制です( 空いてるときなら急な申し出でも対応してくれるよ )

15名までの定員制らしいので団体客が来ると予約してなきゃ受けてもらえないこともあるみたい。

要は 事前に予約してから行けばいいってことさ (^▽^ 電話しとけ♪


0134−33−9390





さぁ それでは早速 サンドブラスト作業を体験しちゃいましょう☆

今回は 今までで最もチャキさんの手先の器用さをアピールする作業になったと自負します。



( ^∀^) 目ん玉開いて よぉ〜く見ていきやがれなのら☆ 



それでは レッツ 作業開始♪



まずは 作業テーブルの上に必要物品を並べてみましょう。

そのどれもが お店の方で貸してくれます。






上の写真中に並ぶ ガラスのコップ達。

これらの中から好きな形のコップを ひとつセレクトしてくださいまし。



僕はジュース用のグラスが欲しかったから この形を選んでみました。








次は 店舗スタッフが用意してくれた見本品を見ることとなります。



    



サンドブラストでは 砂をガラスの表面にぶつけて細かな傷をつけることでデザインを掘り込んでゆく。

だから カッティングシートを使って 砂があたる部分と あたらない部分を分ける必要があるのね。


上に並べた二つのコップ


左側は サンドブラストすると フクロウの絵が透明に残り 絵の周囲が砂でつける傷で白くなるデザイン。

右はその逆だから サンドブラストすると フクロウの絵が曇りガラス様になり 絵の周囲が透明になるデザインで仕上がります。



キミ達が作るとしたら どっちを選ぶ?





それとね 飲み口の問題があるでしょ

唇に触れる部分になるから この部分を つるつる なガラスの触感で残したいのであれば ここはカッティングシートでマスキングしなくちゃ駄目だ。


つまり p( ̄ o  ̄ ) こういうことね



 内側までしっかりカッティングシートでマスキング。



コップの底も ざらつかせたくないなぁ・・・・。

ってことは こうなるのは必然ですね







こういった基本を考慮したうえで 自分の考案するデザインをつけてゆくことになるよ。


デザインって 意外と急にはきめられない (;´Д`) どうしよう・・・。



納得のゆくものを作りたいのであれば 出かけてゆく前にデザインを考えておいて下書きくらい用意してもいいかもしれません。




僕は 最初から
「 馬のデザイン 」を施すことに決めていましたから サクッ と決まりましたよ。


カッティングシートの裏にデザインをボールペン描きします。


このとき デザインとして文字を刻むならば 反転文字で書かなきゃ駄目ね。

カッティングシートを貼り付けてブラストすると 反転させた文字じゃないと文字が逆に刻まれてしまうからね。








2頭の馬が駆けているデザインに決定っす。


今度はこれを切り抜く作業へ取りかかろう。






用意されていたカッターを手にします。


はい ここでアドバイス (*^◇^*)b


切り始めるまえに カッターの刃先は 
ポキリ とおり 新しい刃を出して使うといいよ

切れ味が全然違うから 綺麗に切り抜くのに都合がいいからね。




んで 切り抜くっす








おお! ∩( ̄ω ̄;∩) 我ながら器用だな・・・・。




ほんで 次は2頭目を切り抜く!


うりゃ うりゃ ♪







ひひぃ〜ん ぱからっ ぱらかっ ♪




どうよ? 草原を駆け抜ける お馬さんの姿。


なかなか いけとるじゃろ (o^−^)o いえ〜☆

オイラ 本当にこういうのやらせたら ピカイチです

( 参考までに昔作った車一台全部カッティングシートっていう作業も紹介しちゃおうかな  
クリック してみてね )







ここまで出来たら 今度は張り込み作業へ移るっす。







綺麗に張り付くように ガラスの表面を 何か手持ちの布で拭きあげておくといいよ。



 布の用意は無かったから自前で・・・。



各所をマスキングした上で 自分のデザインした馬を貼り付けました。


それっぽくなってきましたよぉ〜〜 (^∀^ ) うひゃひゃ こいつぁ〜良いや♪








ここまで出来たら 一度指導してくれるスタッフの方へ 出来栄えを確認してもらいます

スタッフから マスキングなどの仕上がりに対して
 OK  が出たらいよいよサンドブラスト作業だ!




頼むぞ サンド君!



 「 はじめまして サンド君です ♪ 」



このサンドブラストマシーン( 勝手に名づけた サンド君 )を使って自分でブラスト作業するんだよ。


※注意
小樽市内ではサンドブラストの製作体験をうたうショップも沢山あるけれど、このブラスト作業は「 店舗スタッフがやります 」というショップも存在します。

どうせならブラスト作業も自分でやりたいよね

おいしい所を みすみす渡すわけには 
(´・ω・`) いかにゃいのだ。べろべろばぁ〜!

・・・っというわけでサンドブラストの製作体験先を選ぶときには「 自分でブラストさせてもらえる 」のか事前確認した方がいいぞ。







軍手を履くように言われました。

履いてないと 爪にブラストデザイン入るのかなぁ σ( ̄ o  ̄ ) 素朴な疑問・・・。

とりあえず 腕時計はガラス入ってるし 
超やばそうだな・・・ と考えて外して挑みました。








サンド君の正面にある黒い部分から 手とグラスを突っ込んでいよいよ作業開始です。



このノズルから 砂が噴射されるらしいよ・・・。








足元にある フットペダルを恐る恐る踏んでゆきます・・・。



むぎゅ・・・。












すると ブシュー♪ という音とともに砂塵が サンド君のノズルから勢い良く噴射され始めました。




おお!∩( ̄ω ̄;∩) 出た!! ( 当然 )







あとは 確認窓からグラスの表面を確認しながらブラスト作業を続けてゆくっす

あっという間に 曇りガラス模様がついてゆくのは見ていて楽しいよ。 
ふふふん♪




あとは全体的に 
ムラ が無いようにしながら ブラストを進めて作業は完了♪




下の画像は ブラスト工程を終えてサンド君から取り出したコップです。




 



綺麗にブラストされているのがわかるかい?



あとは マスキングとして貼り付けてあったカッティングシートを取り外してっと・・・・。




 ベリベリ・・・・。




この状態だと 砂塵とかがついていて汚いままです。







これを工房スタッフの方が 洗ってくれたのち渡されるよ



これで全ての作業は終了。


完成です!


ヽ( ^∇^)ノ  わ〜〜い 出来たぁ〜♪





みんなもいつか サンドブラスト体験をしに ザ・グラス スタジオ イン おたる さんを訪ねてみてね。

手先が器用な方なら
超楽勝な作業だし お勧めですよぉ。

各々の思い入れのある品を手にして帰ってくださいね。




それでは本日の
GOOD−LIFEもこの辺で。

またまた何か製作体験物とか探してきまぁ〜す 
(^∀^ )

じゃあねん ばいばぁ〜い ♪



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